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はちみつについてあなたはどれくらい知っていますか?

世界の業界標準では、はちみつは「生はちみつ」と、ただの「はちみつ」に分類されます。2つには大きな違いがあるにもかかわらず、商品名の表示からは、消費者のほとんどはなかなかその違いに気付くことができません。

それはハチミツに限らず、ほかの食品にも共通しています。例えば、レストランのステーキメニューに「牛の赤ちゃん」ではなく「仔牛」と表示することで、消費者は罪悪感なく注文することができますよね。

「生はちみつ」と「はちみつ」も、その表記を見るだけでは、同じもののように感じられます。

スノーフォックススキンケアは、業界専門家やインサイダーにはちみつ産業が大きくなることに伴って起きている、世界的なミツバチの減少などの問題について聞いてきました。

産業の背景

はちみつの消費量は過去10年間で着実に増えています。特に、世界最大のはちみつ生産・輸出国である中国では、2014年に246,550,000ドル(約281億5600万円)もに相当するはちみつを生産・輸出しています。主な輸入国はドイツ、米国、英国で、中国以外ではアルゼンチンやベトナムなど、様々な原産国からもはちみつを買い取っています。


統計学では、消費・生産ともに継続的な増加を示していますが、どこか違和感があるものとなっています。というのも、世界的に蜂の数が、驚くほどの速さで減っているのです。米国の養蜂家は2006年から40%も減っており、英国でも2010年から45%も減っています。つまり、商業用のミツバチがほぼ半減しているということになります。

参考:greenpeace.org

まず第一に、農作物に使われる殺虫剤が蜂にとっての毒となっています。しかし、それは蜂の数が減少している主な原因ではありません。すべてを化学薬品のせいにする前に、全体的なことを理解する必要があります。はちみつの産業化により、蜂の取り扱われ方やはちみつの作られ方が変わっていきました。


1匹の蜂が一生のうちに生産することができるはちみつの量は、たったの小さじ1杯分だということはご存知ですか?それに加えて、蜂は季節の生物であり、冬の間は活動しません。つまり、本来ならばはちみつは年中口にすることができるものではないのです。

はちみつの産業化

蜂は、植物から蜜をもらうと同時に植物の受粉を助けており、植物の多様性を保つのに役立っています。数千種類もの木花に加え、4000種類以上の果物や野菜も、蜂を必要とします。


まず、多くの生産者がシロップや添加物、着色料をはちみつに加えて、量を増やしています。様ざまな工場から集められたはちみつを低温殺菌し、不純物を取り除きます。残念ながら、はちみつを低温殺すると、天然の抗酸化物質や酵素も失われてしまいます。 つまり、私たちがスーパーマーケットなどで手に入れることのできるはちみつは、糖液をただ黄色に着色したものとほぼ同じものということです。もしも、あなたが砂糖よりも健康にいいからという理由ではちみつを選んでいるのなら、はちみつとは名ばかりの「黄色い糖液」を避け、正しい種類の本物の「生はちみつ」を選ぶ必要があります。


はちみつに砂糖や添加物を加えて生産量を増やしていることに加えて、はちみつの産業化は蜂の生態系そのものに影響を与えています。生はちみつは、ミツバチが花蜜や花粉を集めて作られていますが、花も季節ものです。工場では、はちみつを大量生産するために、セメントボックスに詰められた数千個の蜂の巣の前に砂糖水が入った小さなカップを置き、ミツバチに花蜜の代わりとなる砂糖水を集めさせます。自然界では、若い働き蜂は、周りの働き蜂を見て、花畑を飛び回って花蜜や花粉を集めることを学びます。しかし、工場で常に砂糖水が手に入るとなれば、花粉を集める必要がなくなります。


ハチの寿命は長くても約4か月程度です。たった1、2年間砂糖水を飲ませるだけで、新世代のミツバチの行動を完全に変えることができてしまします。砂糖水は花粉には比べ物にならないくらい栄養価が低いことからも、砂糖水しか摂取していないミツバチが作るはちみつに栄養が含まれないことは明らかでしょう。


私は工場で飼育されている蜂を見たことがありますが、花蜜や花粉を摂取している蜂とは似ても似つかないものでした。工場の鉢は、数メートル先の砂糖水を取りに行き、巣に戻ることしか知らず、数週間しか生きられません。彼らは栄養失調のため弱ってしまっています。


はちみつの産業化は、蜂が食べるものまでをも変えてしまっており、それは不健康で不自然なことです。科学者たちは今も蜂の数は減少している主な原因を調べていますが、はちみつの産業化が原因の1つだと強く信じています。自然界をめちゃくちゃにして何も悪いことが起こらないはずがありません。我々は、もっと賢く思いやりがある生産者・消費者である必要があります。

より良い消費者になるために

私たち人間は何世紀にも渡り、働き蜂の恩恵を受けてきました。蜂は自然界で最も働き者の生き物です。文句ひとつ言わずに休むことなく働き続け、人生を捧げて私たち人間までもが楽しむことができるものを作ってくれます。


生はちみつを選ぶことで、より賢い消費者になることができます。 生のはちみつは健康的であるだけでなく、そのプロセスはあまり工業化されていません。 地元のはちみつを選ぶことで、ミツバチが地元の植物相から引き出され、この地域に特有の強力な抗酸化作用と抗ウイルス作用を備えたはちみつを作り出すため、抗アレルギー効果は非常に高くなります。


マヌカハニーや他の種類の植物ベースの生はちみつも人気がありますが、科学的には、蜂達が馴染み深い環境である地元の気候で育てられたはちみつを摂取するのが最善です。

蜂の保護活動

スノーフォックススキンケアの商品は全てヴィーガンですが、ビタミンEハンドクリーム のみヴィーガンではありません。

この商品はハチの保護活動をサポートする目的で開発されました。


オーストラリア産のアロマセラピーにも使われているエッセンシャルオイル使用。トコトリエノールのビタミンEを豊富に配合しているため、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑制することができます。