コロナ禍のマスク着用や花粉、その他のあらゆる要因により、肌トラブルを感じている人がここ数年で急増しています。日経Goodayの記事によると、敏感肌意識を持っている人の割合は20代〜40代のいずれも80％以上という高い傾向にあります。敏感肌はもはや、珍しいものではありません。

今回の記事は、敏感肌に悩む方が避けるべき成分について詳しく解説をします。肌の炎症を落ち着かせるためには、まずどの成分を取り入れるかよりも、どの成分を避けるかが重要なポイントになります。この記事が敏感肌の方に有益になれば幸いです。

スキンケアは肌の健康を保つために日常的に欠かせない大切なケアです。しかし、スキンケア製品には肌が敏感になってしまう原因となる成分が潜んでいることがあります。

例えば、アルコールは一般的なスキンケア製品に含まれる成分のひとつですが、肌タイプによっては刺激が強いことがあるため、肌が敏感になる可能性があります。また、合成香料や着色料も、肌に対して影響を及ぼす事がある成分です。このような成分が含まれているスキンケア製品を使用することで、肌が荒れることがあります。

肌荒れは、ほとんどの場合、刺激の強い製品を使用していることが原因です。刺激的な成分を使わないようにすれば、肌はより刺激されにくくなります。そのため、敏感肌に悩む方は、できる限り刺激が弱いクリーンなスキンケア製品を選ぶことで、トラブルを避けることができます。

では、具体的にどの避けるべきなのでしょうか。この章で詳しくお話します。

化粧品を選ぶ際には、まず成分表示を確認しましょう。一般的に肌に刺激を与える可能性がある以下の成分が含まれている化粧品は、敏感肌の方には避けることが望ましいです。

①防腐剤

パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は、メイク落としなどの拭き取り化粧品やシャンプー、コンディショナー、保湿剤、ボディソープ、デオドラントなどによく使用されている一般的な防腐剤です。

化学物質や刺激に反応しやすい敏感肌の方は、このような防腐剤に注意する必要があります。もし、お使いの製品の成分表にこの物質が含まれていたら、代替品への切り替えを検討しましょう。

②アルコール

アルコールは化粧品においてさっぱり感や香りを持続させる役割がありますが、敏感肌の方には適さない成分です。肌の水分レベルを低下させ、刺激やかゆみ、乾燥などの原因となる可能性があります。

③合成香料・合成着色料

天然ではない合成の香料や着色料は化粧品の香りや色を良くするために用いられますが、敏感肌の方にはアレルギー反応を引き起こすことがあります。天然の色素を使用した製品を選ぶようにしましょう。

④鉱物油

保湿効果があるため多くの化粧品に含まれていますが、毛穴を詰まらせることがあり、肌トラブルの原因になり得るので、敏感肌の方は避けたほうが良いでしょう。

⑤石油系界面活性剤

汚れを落とす作用が強くて泡立ちが良いため、化粧品によく使われている石油系の界面活性剤。しかし、強い洗浄力がある反面で肌への刺激が強いので、敏感肌の方には適していません。石油系界面活性剤の代表成分はラウリル硫酸ナトリウムなどが挙げられますので、注意が必要です。

⑥シリコン

よくシャンプーに配合されているシリコンは、滑らかな肌触りを与えるために主に保湿クリームなどに使用されています。しかし肌に負担を与えることがあるため、敏感肌の方は避けることが望ましいです。シリコンは成分表ではジメチコンやシクロメチコンと表記されています。

敏感肌の方が化粧品を選ぶ際には、成分表示をチェックして上記のような肌への刺激が強い成分を避けることが大切です。また、反応が出ないことを確かめたい場合は、使用前にパッチテストを行いましょう。

参考記事：

https://www.byrdie.com/skincare-ingredients-to-avoid-for-sensitive-skin-4799891

https://medicine.uq.edu.au/article/2019/12/what-sodium-lauryl-sulfate-and-it-safe-use