エシカルとヴィーガンのジレンマ


ヴィーガンで? OR ヴィーガンでエシカル?

この二つの質問の意味を、皆様はどれくらい意識して区別できるでしょうか?現在、ヴィーガンやローフーディストの方々や過去にそうだった方も、ぜひこの二つの問題について、一緒に考えていけたらと思います。


さて、ヴィーガンやローフーディストであっても、みなさんがエシカルかどうかは、全くの別問題です。口にする野菜がどこで育てられ、その野菜を購入することで地元をサポートしているかどうかまで考えてWholefoodsに通っている方がどれくらいいるのでしょうか?グリーンマーケットで野菜を購入することが実はとてもエシカルであることを気にしながら、値段が高くても、そこに通っている方は少ないのではないでしょうか?


むしろ、珍しくて新鮮な野菜が手に入るから、そして楽しいから通っている方がほとんどでしょう。しかし、結果としてグリーンマーケットでの買い物がヴィーガンでエシカルな行動である事は、非常に喜ばしいことです。逆に、値段も安く販売されていて、どこから輸入されたかわからない野菜を購入するときは、少しだけ「エシカルではないかもしれない」ということを意識できると、次の自分の選択肢をステップアップさせることができます。

ヴィーガンであること

スノーフォックススキンケアはヴィーガンなスキンケアブランドです。6つの哲学でもそれはしっかりと宣言しています。同時に、エシカルなスキンケアブランドでもあります。ヴィーガンでエシカルであるという事は、植物性の原料を選びながらも、同時に原料の選択肢で、環境問題から貧困や人権問題も視野に入れた新しい社会的消費スタイルを誘導できているか、率先して行えているということです。


創業者のフィービーはオーストラリア人ですから、地元であるオーストラリアの原料を多く製品に取り入れ、農家と直接繋がるか、繋がれない場合でも、ラボに明確な原料の調達先を説明させ、できる限り自分たちでリサーチします。オーストラリア以外から原料を調達する際も同じです。例えば、タイのチェンマイからのハーブを調達していますが、原住民に直接会い、彼らがしっかりと利益を受け取れることを確認しています。こういった取り組みは、まさにヴィーガンでエシカルであり、私たちは自信をもって両方を行えていると言えます。


では、両方選択できなくて、どちらかを選ばなければいけないとき、皆さんはどちらを選びますか?

ヴィーガンではないハンドクリームを発売

私たちのハンドクリームは、まさにその選択肢から生まれた製品です。

11月から日本でも発売を開始するハンドクリームは、私たちがヴィーガンよりも、エシカルを時には選ぶという重要な宣言でもあります。


では、なぜハンドクリームなのでしょうか?

あなたがエシカルやSDGsについて勉強し始めると、必ず蜂の減少について知る機会があると思います。実際、私もNYで環境問題の講義を受けた時、蜂の絶滅について文献をいくつも読み、みんなでディスカッションしました。環境問題を知っていくと、蜂がどれほどまで地球の植物の成長と育成に役立ち、貢献してきたのか、そしてその数が減少することがどれほどまでに地球上の動植物にダメージを与えるのか考えさせられます。研究者たちは、私たちがこうしている間も未来の地球の影響と蜂の絶滅について研究しています。養蜂場のファーマーたちは、手間と愛情をかけて蜂を育て蜂蜜や蜜蝋を販売することで生計を立てながら、蜂の保護と地球の未来を守っているのです。私たちのハンドクリームにはオーストラリアのオーガニック認証を受けた蜜蝋が主成分で含まれています。私たちが養蜂場の蜜蝋を製品に入れることで、彼らの経営をサポートできます。


地球の未来を真剣に考えた時、私たちはヴィーガンの製品だけを研究開発していくのではなく、時にはエシカルな選択肢を取り、ヴィーガンであることよりもエシカルであることを重要視して生きていきたいと考えています。そして、私たちの愛用者様にも、ヴィーガンであることよりも、時にはエシカルであることを優先する選択肢もあることを知っていただけたらと思っています。